くっきりと6つに割れた腹筋、いわゆるシックスパックは、筋トレを行う人たちにとって憧れの的であり、一種のステータスとさえ言えます。しかし、そこにたどり着くには、並大抵のトレーニングでは不十分です。

腹筋にかなりの負荷を継続的にかけ続けなければ、その筋肉の鎧を手に入れることはできません。それでも、どうしてもシックスパックを手に入れたいという、険しい道を選ぶ人たちにおすすめのワイパートレーニングを、今回はご紹介します。

このトレーニングが自由自在にできるようになれば、あなたも気づいた時にはきっとシックスパックを手に入れているはずです。ぜひ、このワイパートレーニングをワークアウトのメニューに取り入れてみてください。

まるで車のワイパーのような動きで腹筋を鍛えるワイパートレーニング

ワイパートレーニングは、チンニングバーにつかまってぶら下がった状態で、足を地面と平行に持ち上げ、そのまま左右に振ることで腹筋に刺激を与えるトレーニングです。動きが自動車のワイパーに似ていることから、その名が付けられました。

このトレーニングで鍛えられるのは、外腹斜筋や内腹斜筋などの腹筋です。ワイパートレーニングを行うことで、これらの筋肉を効果的に鍛えることができます。

ワイパートレーニングにはチンニングバーが必要です。チンニングとは懸垂のことで、チンニングバーは懸垂を行うためのトレーニング器具です。一般的な鉄棒は横一直線の形をしていますが、チンニングバーは懸垂を行いやすいようにハの字形になっています。

チンニングバーは、専用のチンニングマシンのほか、ベンチプレスやスクワットなどの様々なトレーニングができるスミスマシンにも付いていることがあります。

知っていますか?ワイパートレーニングのやり方とコツ、そして適切な回数

ワイパートレーニングを行うには、まずチンニングバーにつかまってぶら下がります。そして、伸ばした両足を前方に持ち上げ、腰をひねって左右それぞれに両足を振ります。

このとき、つま先が天井を向いた状態を保つことが、ワイパートレーニングを効果的に行うためのコツです。

左右に振る動作を1回とカウントし、10回を1セットとして、一日に3セット行うと良いでしょう。慣れてきたら、回数を徐々に増やして、より追い込むトレーニングに挑戦してください。

これだけは絶対に気をつけたい!ワイパートレーニングの注意点

ワイパートレーニングをするうえで、注意すべき点があります。それは、このトレーニングが筋トレの中級者以上向けであり、初心者には向いていないことを理解することです。

まだ十分に腹筋が鍛えられていない筋トレ初心者は、チンニングバーにつかまって多少足を上げられたとしても、地面と平行にまで持ち上げるのは難しいでしょう。中途半端な上げ方で足を左右に振っても、本来期待される効果は得られません。それどころか、過剰な負荷がかかり、怪我のリスクも高まります。

初心者のうちは無理にワイパートレーニングに挑戦せず、まずは他のトレーニングで腹筋を鍛え、基礎的な筋力を養うことが大切です。

スポーツジムなどでワイパートレーニングをしている人を見ると、自分にはできそうにないと感じるかもしれません。確かに、初めはそうかもしれません。しかし、時間をかけて腹筋を鍛えていけば、いずれはワイパートレーニングに耐えられるだけの筋力を得られることでしょう。

どんなトレーニングにも共通して言えることですが、無理せず焦らず、目標をしっかりと意識しながら地道に続けていくことが大切です。

ぶら下がりながらできるワイパー以外のトレーニング「ハンギングレッグレイズ」

ぶら下がりながらできるワイパートレーニング以外のトレーニングには、ハンギングレッグレイズがあります。

これも腹筋を鍛えるトレーニングの一つです。チンニングバーにつかまってぶら下がった状態で、伸ばした両足を前方に持ち上げます。地面と平行になる高さまで両足を上げたら、元の位置まで下ろして、再びぶら下がった状態になります。

これを1回とカウントし、10回を1セットとして、一日に3セット行うとよいでしょう。

ワイパートレーニングは、いわばこのハンギングレッグレイズの変化形だと言えるでしょう。

腹筋強化!ワイパー運動の正しいやり方と驚きの効果のまとめ

ワイパートレーニングは想像以上にハードですが、確実に腹筋を鍛えられます。憧れのシックスパックを目指して、正しい方法で続けていきましょう。

また、ワイパー以外にもチンニングバーにつかまって行うハンギング系のトレーニングも非常に効果的です。ぜひ挑戦してみてください。