重いダンベルやマシントレーニングを行っていると、「あともう一回」と頑張りすぎて、手首に痛みを感じることがありませんか?思わず「イテテッ」とダンベルを落としそうになったり、バーベルを持ち上げたときに手首が痛むことがあるかもしれません。

実は、これは手首に負担がかかりすぎて痛めている可能性があります。普段あまり重さがかからない手首に過度な重さが加わると、筋肉は大丈夫でも関節が悲鳴を上げてしまうことがあります。手首を痛めてしまうと、トレーニングはもちろん、ひどいときには手をつくだけでも痛くなるため、しっかりと保護する必要があります。

そこで今回は、手首を守ってくれるリストラップをご紹介します。リストラップは手首の保護だけでなく、トレーニングをサポートする重要なアイテムです。筋トレを行う方にはぜひ持っていて欲しいアイテムです。

しかし、リストラップを選ぶ際には、長さや硬さなど、さまざまな種類があるため、どれを選べばよいか迷う方も多いでしょう。そこで今回は、初心者でも選びやすいリストラップをいくつか紹介します。インザー、シーク、タイタン、SBDなど、おすすめのリストラップをピックアップしましたので、自分に合ったものを見つけて、トレーニングに役立ててください。

リストラップってどんなもの?

リストラップとは、ベンチプレスやショルダープレスなどのプレス系種目を行う際に手首をサポートするためのアイテムです。トレーニングを続けていくと、徐々に力がついてきて扱う重量も増えていきます。これは筋トレをしている人にとっては嬉しいことですが、その反面、関節への負担も大きくなります。

重量が増えると、手首がその重さに耐えられなくなることがあります。これが原因でトレーニング中にバランスを崩したり、不意に関節に負担がかかったりして、手首に痛みを感じることがあります。痛みが出たまま無理にトレーニングを続けると、手首がひどく痛んでバーベルを握れなくなることも。

手首は一度痛めると回復に時間がかかり、高重量を扱うことが難しくなります。これがトレーニングに大きな支障をきたす原因となります。そこでリストラップが役立ちます。リストラップは手首をしっかりとサポートし、関節への負担を軽減する効果があります。特にベンチプレスなどで手首が痛くなる人には、リストラップを巻いて行うことで怪我のリスクを減らすことができます。

リストラップを使って、手首をしっかり守りながら、安全にトレーニングを続けましょう。

手首を痛めるとどうなるの?

出典:https://southernpainclinic.com/blog/wrist-pain-causes-how-to-treat-it/

手首の関節についてあまり知られていないかもしれませんが、実は非常に複雑な構造をしています。手首は、複数の骨が組み合わさってできており、これらの骨が関節を形成することで、自由に動かすことができるのです。

しかし、その自由さにはリスクも伴います。手を強くついたりすると、手首を痛めやすくなります。また、ダンベルやバーベルを使うプレス系種目では、手首に反る力が強制的にかかるため、関節を痛めやすいです。

さらに、手首の周りには多くの腱や靭帯が存在します。筋肉は柔軟性がありますが、腱や靭帯は伸び縮みしないため、ダメージを受けやすいのです。このため、手首を保護しながらトレーニングを行うことが非常に重要です。

痛みが長く続いてなかなか取れない場合は、専門医に診てもらうことをお勧めします。また、日常生活で手首の痛みが気になる場合は、ザムストのリストラップのようなサポーターをつけておくと、痛みの緩和に繋がります。これにより、手首をしっかりと保護し、日常生活やトレーニング中の負担を軽減することができます。

リストラップには種類がある!?

リストラップは形状が同じでも、長さや強度に違いがあります。リストラップの長さは30cmから90cm程度まであり、伸縮性のある柔らかいものから、硬くて固定力の強いものまで様々です。

トレーニング初心者の男性には、60cmのリストラップをおすすめします。女性の場合、30cmのリストラップも選択肢にありますが、慣れてくると結局60cmのものを使うようになるので、最初から60cmを選ぶと良いでしょう。

リストラップの強度は、扱う重量と手首の柔らかさで決めるのがポイントです。

扱う重量が重くなればなるほど、手首にかかる負担も大きくなります。そのため、高重量を扱う場合は、硬いリストラップを選ぶことをおすすめします。また、手首がもともと柔らかい人も負担がかかりやすいので、硬いリストラップを選びましょう。

トレーニング初心者は、まだ扱う重量がそれほど重くないため、比較的柔らかくて巻きやすいリストラップが良いです。硬いリストラップを選んでしまうと使いづらく、結局使わなくなってしまうこともあります。

まずはエントリーレベルの柔らかいリストラップを使い込み、慣れてきたら硬いリストラップに移行すると良いでしょう。女性も、柔らかいリストラップのほうが扱いやすく、肌触りも優しいためおすすめです。

リストラップの使い方と巻き方

リストラップを選ぶ前に、まずは正しい巻き方を知っておきましょう。もし説明でわかりにくい場合は、動画で確認するのもおすすめです。

高重量のプレス系種目を行う際には、必ず手首にリストラップを巻いてから始めることが重要です。

リストラップの巻き方

巻き方はとても簡単です。まず、リストラップの先についているサムループと呼ばれる輪っこ状のゴムを親指に通します。その状態でテンションをかけながら手首に巻いていきます。巻いている間にリストラップを手で押さえる人もいます。

手首は軽く丸める(軽度屈曲位)か、まっすぐにした状態で巻きます。巻く方向は人それぞれですが、一般的には内巻き(親指側から小指側に向けて巻く)です。

巻く位置は、手首を挟むようにして関節の中央に巻きます。リストラップを巻いた状態で手首の屈伸運動に制限がかかるようになれば、巻き方は完了です。

 

メーカー別リストラップランキング7選!

Schiek(シーク)のリストラップ

シークのリストラップは、多くのトレーニーが愛用している人気のリストラップです。多くのショップで取り扱われており、入手も容易です。このリストラップは、ゴムが伸び縮みしやすく、30cmと60cmの2種類の長さがありますが、一般的には60cmのタイプがよく使われています。価格は3,000円〜3,500円前後で、色は4種類から選ぶことができます。

使用感について シークのリストラップを実際に使ってみると、肌触りが柔らかく、ゴムの伸び縮みもスムーズで、初心者にもおすすめできるアイテムです。長期間使用していると、多少のほつれや伸びが見られることがありますが、特に問題なく使い続けられます。

 

鬼(おに)のリストラップ

武器屋から発売されている「鬼リストラップ」は、IPF(国際パワーリフティング連盟)公認ということもあり、多くのパワーリフターやベンチプレッサーに愛用されています。誰でも使いやすく、ゴムの伸縮性も良いのが特徴です。長さは35cm、60cm、75cm、99cmと4種類ありますが、一般的には60cmがちょうど良いでしょう。価格は約5,000円で、色は赤とピンクの2種類が用意されています。

鬼リストラップは、シークのリストラップと比べると若干硬めで、しっかりとした固定力を求める方におすすめです。伸縮性はシークよりも少なく、重い重量を扱うトレーニングに向いています。特に、すでに重い重量を扱っている方にとっては、この固定力が頼りになるかもしれません。

INZER(インザー)のリストラップ

インザーはフルギア選手の中では使用率が多いようです。

動画を載せておくので興味がある方は見てください。

このリストラップは、伸縮性に優れ、肌触りも良いため、初心者の方にもおすすめできる製品です。価格は6,000円とやや高めですが、つけ心地がとても良く、安心して使用できます。

シークのリストラップと似た使いやすさや伸縮性があり、両方とも高品質なアイテムです。ただ、肌触りに関してはインザーのほうが若干良いと感じる方もいるかもしれません

 

 TITAN(タイタン)のリストラップ

ゴールドジムのリストラップ

 

SBD(エスビーディー)のリストラップ

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SBD リストラップスティッフ

SBDのリストラップは、一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、パワーリフティングの世界では非常に有名なブランドです。世界で活躍するトップ選手たちに愛用されています。

硬めで耐久性に優れており、非常に使いやすいアイテムです。2種類のバリエーションがあり、「フレキシブルリストラップ」と「スティッフタイプリストラップ」があります。どちらも他のリストラップと比べると硬めですが、フレキシブルタイプの方が若干柔らかく、スティッフタイプは特に硬く、市販されているリストラップの中でも最も硬い部類に入ると思います。

フレキシブルリストラップは、硬めとはいえ使っているうちに手首に馴染み、使いやすくなっていくのが特長です。一方、スティッフタイプはしっかりと固定力があり、重い重量を扱うトレーニングに最適です。

SBDリストラップの特筆すべき点は、ほつれや生地の伸びがほとんどないことです。長期間使用しても劣化しにくいため、初期投資として少し値段が高くても、長い目で見ると非常にコスパの良いアイテムと言えます。リストラップの買い替えを考えている方や、セカンドモデルを探している方には特にオススメです。

 

ハービンジャーのリストラップ

ハービンジャーはリストラップよりもベルトの方が有名かもしれません。

リストラップは、手触りがよく収縮性も優れています。長さは50cmほどで、価格は2,000~3,000円ぐらいです。

ローグのリストラップ

ローグのリストラップは価格は4,000~5,000円程度で、色は6色あります。私は実際に使ったことがないので今回は紹介だけしておきます。

リストラップと間違えやすいサポーターが他にもある?

トレーニング時に使うリストラップですが、名前が似ているリストストラップとよく間違われることがあります。

リストストラップはトレーニングで持っているとても便利なものですが、今回は間違えて買ってしまったということがないように簡単にリストストラップについて触れていきたいと思います。

リストストラップとは?

出典:https://ggmania.jp/

リストストラップはトレーニング用のサポートアイテムで、ダンベルやバーベルが手から滑り落ちないようにし、握力の補助をする役割を果たします。

主にデッドリフトやロウイング種目で使用され、ラットプルダウンなどの引く動作にも使われることがあります。形状はロープ状で、素材には滑りにくい革、アクリル繊維、コットンなどが使われているのが特徴です。

初心者必見!おすすめのリストラップ11選:巻き方から選び方まで徹底解説!のまとめ

リストラップは手首を保護するためにとても重要なアイテムです。早めに購入することでケガの予防になり、トレーニングもより安全に行えるので、1組持っておくと安心です。

スポーツショップではあまり取り扱いが少ないこともあるため、Amazonや楽天などのネット通販での購入をおすすめします。

初心者の男性には、インザーやシークのリストラップが無難で良い選択です。ある程度重い重量を扱えるようになってからは、SBDのフレキシブルタイプがおすすめです。

女性の場合は、柔らかくて使いやすいタイタンのレッドデビルが良い選択です。

どちらにせよ、ケガの予防が最優先です。しっかり準備を整えて、快適なトレーニングライフを送りましょう!